ペプチ

コント等をしています。(Twitter: @pepuchi_yan)

14歳の頃、29歳の自分に書いた手紙

14歳のとき、中学校でタイムカプセル的な企画があり、「15年後の自分に向けて手紙を書く」というコーナーが設けられた。15年後の29歳は、あと3年というところまで迫っている。

僕はその手紙の冒頭に、「今の技術ではASIMOというロボットに二足歩行させるのが限界ですが、そちらではもっと技術が発達して、車が空を飛んだりしているでしょうか?」みたいなことを書いたが、返答がもらえない状況で質問をしている時点で相当に頭が悪い。これだと15年後、僕は、この手紙を掘り起こして、「車は空を飛んでいませんよ」と思うだけだ。それで終わりだ。

こういうのは15年前当時の気持ちなどを書いておくべきなのだ。そうすれば、15年後の自分は、「当時こんなことを思っていたのか」と考えて思い出にひたることもできるのだ。

 

手紙のメインの部分には、「15年後の僕は、29歳なので、誰かと結婚しているでしょうか。結婚している、もしくは、彼女がいる場合は、その方と今日の夜、激しく愛し合ってください。今の僕は、そういったことが全くできていません。29歳の僕にとっては、そういったことは日常茶飯事なのでしょうか。想像つきませんが、今日、必ず、して下さい。僕からのお願いです。」という、とても悲しいことを書いた。そして、理由は全くわからないが、3000円を同封してタイムカプセルに埋めた。お願いを聞いてもらうための賄賂的な発想だったのだろうか。当時の心境は全く覚えていないが、とにかく同封した。

今思うとどうしてこんな浅はかなことを書いたのか全く分からない。「今は冴えない人生だが15年後には明るい未来が待っているはず」とでも思っていたのだろうか。本当に頭が悪い。あと、中学生にとっての3000円はなかなかの金額だろうに、それを埋める神経が分からない。どう考えても気が触れている。

 

掘り起こしたら、3000円だけ抜き取って、狂ったように破り捨てたい。