ペプチ

コント等をしています。(Twitter: @pepuchi_yan)

ハリーポッターの主人公3人の正式名称を答えよ

中学の頃、同じクラスに、ハリーポッターの映画に出てくるロンというキャラに似ている男の子がいた。彼は僕と同じ野球部だったこともあり、すぐに仲良くなったので、僕は彼に「ハリーポッターのロンに似てるね」と伝えた。彼は、「ロンて誰だよ。知らねえよ。」と笑いながら言ってきた。

 

翌日、朝の会で先生が「誰かに似てるとか言うのは傷つく人もいるのでやめましょう。言われた本人から先生に密告がありました。」と言った。僕は前日の彼との会話を思い出し、何の配慮もない自分の発言を反省した。

朝の会が終わり、ロンが僕に近づいてきた。そして、「先生に言ったの、俺じゃねえぞ。」と言ってきた。こんなに分かりやすい嘘もないなと思った。僕は、「でも、配慮がない発言をしてしまって、ごめん。」と言った。通称ロンは、「いや先生に言ったの俺じゃないから、別に気にすんなよ。」と優しい言葉をかけてくれた。許しを得たので、僕は「じゃあ、やっぱロンに似てるわ。」と言った。ロン似の男は、「やっぱってなんだよ。反省しろよ。」と少しキレていた。気にすんなよって言ったくせに反省してほしいっておかしいだろと思った。もはやロン本人であると言っても過言ではない男は、続けて、「どうせたいして似てないだろ」と言った。僕はそれを聞いて憤慨し、「いや、でも、君は事実としてロンに似てる。それを君に『言ってしまったこと』は謝ったけど、君がロンに似ているという確信は僕の心の中に確かにある。それを君に言うのか僕の心の中にとどめておくかの違いでしかなかったが、先ほど君は『気にすんなよ』と許可したので、『やっぱり似てる』と発言した。」と全てを説明した。本名ロナルド・ウィーズリーは、怒り気味に、「いや、似てる似てないとか、言う言わないとか以前に、ロンて誰だか知らねえからすげえ気持ちわりいよ。」と言った。ほう、鋭い指摘だなと思った。

 

水かけ論が続きそうだったので、実はチェスの達人という無駄な設定がある男の家に遊びに行って、ロンの画像を見せてあげることにした。実はチェスの達人という無駄な設定がある男の家に着くと、実はチェスの達人という無駄な設定がある男の母親がいた。母親もロンに似ていたが、ロンの画像を見せる前にこれを言うとまたキレると思ったので、黙っていた。

作者的にはどこかで死なせる予定だったが結局最後まで生き残らせたというどうなるわけでもない裏話がある男の部屋で少しくつろぎ、しばらくして、にロンの画像を見せてあげた。画像を見たは、「言いたいことは分かるけど、そんなに似てねえな。」とまるで僕の感性がおかしいかのような口ぶりで反論してきた。埒があかねえな、と思った。