ペプチ

コント等をしています。(Twitter: @pepuchi_yan)

僕が好きなイケメンの特徴ベスト3

今日は朝起きてすぐ、Facebookの「知り合いかも」の欄に並ぶ膨大な他人の人生を見てまわるという遊びをした。イケメンとか美人とかいい人そうな人とか、なんかチョケた写真をアイコンにしているようなあれな人とか、いろんな人がいた。

僕はイケメンがとても好きで、イケメンを見ているだけで心が浄化される気分になる。しかし、Facebookの写真を見ていると、イケメンには腹の立つイケメンと腹の立たないイケメンがいると思った。こんな当たり前のようなことも、実際に写真を見てみると実感として湧いてくるものだなと思った。

 

やはり、自分がイケメンだと思っていてモテようとしているイケメンにはどうしても腹が立ってしまう。目や唇、手の所作など随所にその心理は表れてくる。もしかすると、モテようと、自分をかっこよく見せようとするその必死さが、痛々しいのかもしれない。

それに対して、謙虚なイケメンは見ていて気持ちがいい。僕が好きなイケメンの特徴ベスト3は、以下の通りである。

 

第3位 笑顔がぎこちないイケメン

笑顔がぎこちないということは、自分に対する自信のなさの表れだと思う。イケメンであってもこういった類の男性が一定数存在するのだが、その笑顔のぎこちなさ、自信のなさは本当に愛おしい。そしてこういう精神性を持ったイケメンは、実は笑顔がとても綺麗であったとしても愛おしい。

このタイプのイケメンは、バンドマンが「今度ライブするよ」と告知すると、一人でこっそり観に来てくれる。あと、変え方が分からないのか、Twitterを卵アイコンのまま運用している。

 

第2位 下ネタが大好きなイケメン

モテを捨ててどぎつい下ネタを乱発するイケメンも、見ていて気持ちがいい。ここで重要なのは、このイケメンには彼女がいてはいけない。僕の好きなイケメンは、彼女がいる時に下ネタは言わない。彼女と別れた時に下ネタを爆発させる。しかもその下ネタには品があり、オリジナリティにあふれている。

このタイプのイケメンは、油そばを食べに行くと特盛を注文し、馬鹿みたいに嬉しそうな顔をして完食する。

 

第1位 今はそんなに会ってないのに結婚式(しかも小規模なやつ)に呼んでくれるイケメン

こっちとしては友達だと思っていても、向こうはなんとも思っていないという恐ろしいことは人付き合いでよくあることで、特にエゴイスティックなイケメンは友人を容赦なく切り捨てる。そんな中、友人の小規模な結婚式に呼んでもらえるというのはそれだけでとても嬉しいものであるが、イケメンに呼ばれた時の喜びはやはり別格だと思う。「離れていても友達だぜ」と言われているようでドキッとしてしまうし、けど向こうはそんなこと意識していなくて、「いや、友達なんだから、呼ぶの当たり前だろ?」くらいの感じで来る。これは本当にたまらない。結婚して人のものになってしまったことは少し寂しいものの、奥さんを見つめる彼の爽やかな笑顔を見ていると、それだけで笑顔になれる。幸せになってほしいと手放しで思うことができる。無償の愛である。夫婦も愛し合っているし、僕もイケメンに無償の愛を注いでいる。

このタイプのイケメンは、モテるのにずっと誰とも付き合わない。あと、飲み会で解散後に僕と二人きりになって普通なら気まずくなるから僕たちも帰ろうかとなるところでも爽やかに「ラーメン食いにいかね?」と誘ってくれる。もうそんなこと言われたら、「うん…!行く…!」と照れくさそうに言うしかないではないか。

 

 

ところで、僕はイケメン(全てを超越した完璧なイケメンに限る)の友達と一緒にいると、なんだかとても変な気分になってくる。なんと説明していいのか分からないが、優越感に似た感情なのかもしれない。「このイケメンと話したい、手を繋ぎたい、と思っている女性が世の中には沢山いるのだ。そんな男性と僕は気軽に話すことができるし、男同士だから、肩を組んだり、なんなら好き放題ボディタッチできる。羨ましいだろう。」と思ってしまう。だから僕は、イケメンと仲良く過ごしているさまをできるだけ女性に見せつけたい。その女性が知り得ないイケメンの癖とか、好きな食べものとかをやたら発言し、「お前そういうところあるよなあ」と、知ったふうな口をきいたりして、女性に我が物顔をしたい。

ここで勘違いしてほしくないのは、僕は一対一のコミュニケーションを蔑ろにしているわけではない。イケメンと二人きりでいるときは、それはそれで、ああこの人の顔の造形綺麗だなあと心を浄化することができる。第三者的な女性が存在しなくとも、僕はイケメンが好きだ。

そう、僕は、イケメンが好きだ。