ペプチ

コント等をしています。(Twitter: @pepuchi_yan)

音楽によって狂ってしまった幼児たち

今日、また近所で縁日みたいなものが開かれていた。以前にも開かれており、前回は部屋に聞こえてくる音だけを聞いて楽しんでいたので、どうせなら今回は実際に行ってみようと思い立った。

 

会場に着くと、決して広くない場所に出店が並び、頭上には提灯がいくつも垂れ下がっていた。雰囲気だけでも夏の感じが漂っていて、めっちゃよかった。ただ、僕みたいに一人で来ている人はいなかったので、子ども連れの親御さんが僕をちょっと気持ちの悪い目で見てきた。

 

出店は小規模なもので、やきそばが100円で売っているというような良心的なものであった。

出店の中に、たべっ子どうぶつだけが景品となっている射的があった。どういうわけか、ここだけ近所の子どもたちが異常に群がっていて、怖かった。

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しばらく佇んでいると、またカラオケ大会みたいなものが開かれていた。

浴衣を着た小さい子どもたちがステージに登場し、会場にはとなりのトトロでおなじみの「さんぽ」のイントロが流れた。会場中がほほえましい目でステージを眺めていたのだが、子どもたちは歌詞が分からなかったのか、狂ったように「歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう」とだけひたすら繰り返していた。隣で保護者としてついていた女性の方が苦笑いを浮かべながら、気を利かせて「さんぽ」を停止し、カラオケに「アンパンマンのマーチ」を入力した。「アンパンマンのマーチ」が始まると、子どもたちは狂ったように「歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう 歩こう」と繰り返した。怖かった。

曲が終わり子どもたちがステージからはけたあとも、舞台袖から、「歩こう 歩こう 歩こう 歩こう」と聞こえていた。あの子どもたち、マジで狂っちゃったんじゃないかな、と思った。