ペプチ

コント等をしています。(Twitter: @pepuchi_yan)

わずかに下衆な話題を含みますのでご注意ください

大学の頃の知り合いに、Mという変な奴がいた。初めて会った頃の彼はとても素直で、おとなしくてとても親しみやすい人だった。

 

しかし彼の本質は、もっと狂ったところにあった。

出会って何ヶ月かしたある日、彼の体臭が少しきつかった。僕が「くさいな」と言うと、彼はお風呂に入っていないのだと自白した。ちょっと事態がうまく飲み込めなかったので、どうしてお風呂に入っていないのか深く聞いてみた。いわく、お風呂に入るのが面倒なのだという。気持ちは分からなくもないが、お風呂は入ったほうがいいと勧めると、彼は「その感覚はよく分からない」と反論してきた。彼は続けて、「だって、生まれてからずっとお風呂に入っていない人がいるとするじゃないですか。その人が、風呂に入らずにそのまま死んだら、もう"勝ち"だと思うんですよ。」とわけの分からないことを言ってきた。世の中にはファンキーな野郎がたくさんいるものだと思った。

 

彼は風俗がとても好きで、よく風俗に通っている。しかしアルバイト等でお金を手に入れることをめんどくさがって節約をしたがるので、学割が使えるらしい朝五時に行くのだという。どう考えても朝五時に全力で風俗に挑むことは不可能だと思うのだが、頑張って起きて足しげく向かっていたそうだ。不気味だなと思った。

 

彼は昔、初対面の人に「今の名前は『しょうた』だが、本当は『ソタ』という名前で、自分は日本に帰化した外国人なのだ。」という意味不明の嘘をつく癖があった。しかも、それを嘘だと言わないので、嘘をつかれた人はいつまでもそれを信じていた。気持ちの悪い癖だなと思う。