2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧
僕の実家では、ポッキーという名前の犬を飼っていた。小さい頃からずっと一緒で、よく散歩にも連れて行ったものだった。ポッキーは、家族同然の存在だった。 僕が小学校三年生くらいになったある日、突然ポッキーが姿を消した。これまでも脱走することはよく…
大学に入った頃、一ヶ月くらい所属してすぐにやめてしまったサークルがあった。 僕は顎がしゃくれているので、そのサークルの同期から「ケツアゴ」というあだ名を付けられていた。いやまあ、顎がしゃくれているのは認めるとして、僕はいわゆる「ケツアゴ」で…
この間、電車に乗って座っていると、一組のカップルが乗り込んできた。 僕の隣に女性のほうが座ったが、あいにく席は一つしか空いていなかったので、男性は女性の前に立っていた。他にも空いている席はあったので、僕が移動すればその二人は隣同士で座れたの…
この間、おじいちゃんの何回忌かで実家に帰った。親戚たちは以前にも増してブラックだった。 まずは前回行われた、「次は誰が死ぬかダービー」の答え合わせから入るという飛ばしっぷりだった。親戚のおじいちゃんは「俺はテルちゃんが次死ぬって当てたからな…
中学生の頃は、野球部のヤンキーによく奴隷のように扱われていた。 僕の練習など当然させてもらえず、教室に忘れてきたグローブを取りに行ったり、延々と続くバッティング練習のボール投げなどをしていた。 なかでも最も恐ろしいヤンキーMとは、さまざまな思…
建国記念日の今日、暇で暇で仕方がなかったので、その他の人類は何をしているのか妄想していたら、カップルがデートをしている瞬間が頭に浮かんでしまって腹が立った。 建国記念日なんだから家で二人静かに日本の建国を祝いやがれ、それだったらまだ許すと思…
小学校二年生くらいの時、学校中の先生が僕たちのクラスの授業風景を見に来るみたいな謎の会が催された。科目は国語で、詩を書こうという授業内容だった。 僕は、このあたりを書いておけば大人が喜びそうだなと思ったので、「ブランコはゆりかごみたい」みた…
小学校六年生の時の担任が、何かにつけて下品な話をしたがる40歳前後の女性教師だった。 男子が「おまえ、あそこがでかくて羨ましいなおい!」などと言って他の男子生徒を茶化すと、すかさず話に割り込んできて、「実は大きくてもいいこと何もないんですよ」…
高校の頃、ALTとかいう英語の先生の助手みたいな人がいた。彼はケビンという20代の男性だった。とてもフランクな人だった。 ケビンいわく、日本のバラエティ番組はめちゃめちゃおもしろいらしい。彼は授業中にもかかわらず、ガキの使いの笑ってはいけないシ…
ヤンキーだらけの中学校で、節分の日の給食に豆が出た。ヤンキーの先輩たちは、昼休み、当然のように僕たちに豆をまいてきた。ヤンキーの投げる一粒一粒は威力が高く、とても痛かったので、早くその時間が過ぎ去って欲しかった。そんな中、僕たちの中でもヤ…
中学二年生の時、突如として全校集会が開かれた。 なにかと思えば、卒業生がソロで歌手活動をしており、僕たちの前で歌ってくれるということであった。 体育館で待っていると、歌手の方が登場した。とてもイケメンな方だった。彼はステージに置かれた椅子に…
僕の小学校の校庭には、土手があった。 大きな土手だったので、生徒たちは滑り降りるなどしてよく土手で遊んでいた。 ある日僕と友達で、校庭に置いてある大きなタイヤを土手から転がして遊んでいたところ、転がったタイヤの勢いが止まらず、野球部のベンチ…