「女子会男子」というわけのわからない存在

この間ファミレスに入ったら、イケメンの男性一人と清潔感のある女性三人のグループが隣に座って女子会のような話をしていた。大学生くらいの年齢だった。

世の中には、女子会に参加する男子、通称「女子会男子」という存在がはびこっているらしい。彼らは少人数で女子会に乗り込み、ハーレムのような状態で女子と他愛のない話をするという。非常に気が狂っている。

僕がファミレスの席についたとき、男性が「俺な、彼女ってくくりがようわからんから、誰とも付き合わんねん」と話していた。その主張になんの意味があるのかはよく分からなかった。女性陣は「わかる。」と言っていた。

その他にもこの男性は、「女の子はええやんお前みたいに小さいほうが。かわいいから。」であるとか、「あそこの店行きたいねんけど俺友達おらんねん。今度二人でいかへん？」みたいな、絶妙にあれなことを各女性に話していた。女性も、「え～ずる～い。私も行く～。」と言っていた。この時点で、この人達全員あれなんだなと思った。

数分後、話はいつの間にかブラジャーのサイズの話になっていた。

女性1が、「私Bなんだよね～」などと言っていた。男性は、「俺、Bとか言われてもわからんねん。」と返していた。白々しいな、うるせえ、と思った。

その後、女性2が、「小さいほうがいいよ～。私Eだから、可愛いのがないの。」と言った。男性は、Bカップの女性1に向かって、「お前可愛いのいっぱいあるやん。ええなあ。」と言っていた。「お前にどぎついデザインのやつ選んでやりたいわ～」とも言っていた。自分の中に湧き出る、どちらかと言えば負の感情を抑え、僕は若鶏のグリルをほおばった。

女性3が男性に向かって「◯◯くん、下ネタめっちゃ言うよね〜」と言った。男性は、「俺、男子校出身やから下ネタめっちゃ言うで。」と返した。大のおとなが何の確認をし合っているんだと思った。続けて男性が、「男子校ってあれやで、コンドームとか教室に落ちてると、先生がグイッて伸ばして帽子みたいに頭にかぶったりしてたで。」と言った。いやそれは絶対嘘だろと思った。そんなことする先生、情緒不安定だろと思った。女性3人はめっちゃウケていた。

明日も生きようと思った。