ALTの先生にガキの使いのDVDを貸した話
高校の頃、ALTとかいう英語の先生の助手みたいな人がいた。彼はケビンという20代の男性だった。とてもフランクな人だった。
ケビンいわく、日本のバラエティ番組はめちゃめちゃおもしろいらしい。彼は授業中にもかかわらず、ガキの使いの笑ってはいけないシリーズがいかにおもしろいかをよく語っていた。僕は、彼がこの話をするたび、いや知ってるよと思った。こっちは母国語のバラエティ番組を母国語で理解してるんだから、たぶんそっちよりよくわかってるよと思った。
休み時間に、僕がガキの使いのDVDを持っているという話を友達としていると、ケビンが話に割り込んできて、貸してくれないかと懇願してきた。生徒にDVDを借りるのは常識としてどうなんだと思ったが、まあ仕方ないかと思い、翌日何枚か貸してあげた。
ケビンは僕からDVDを借りたまま、アメリカに帰国した。