ペプチ

コント等をしています。(Twitter: @pepuchi_yan)

同じアパートに住むギャル

引っ越しをした。

以前書いた、綺麗な部屋だが住人が毎晩全部屋のインターホンを鳴らしてくる物件を泣く泣く諦め、狭くて小汚いが駅から近い物件に住むことになった。

 

引っ越し業者さんは若い方ではじめは不安だったが、人当たりがよく、また迅速に引っ越しを完了させてくれたので、本当にありがたかった。業者さんが新居のほうに到着した時、「そこの踏切、待ち時間めっちゃ長くないすか?」と話しかけられたが、こっちは引っ越してきたばかりなんだから分かるわけないだろ、と思った。

 

新居は前の入居者が出てすぐ僕の入居が決まったようで、ところどころ汚かった。ベランダで3センチくらいの虫が死んでいた。あと、トイレの内側のドアがなんかよくわからない白い粉でザラザラしていた。

 

まあ、これくらいのことは、引っ越しにはよくあることなので僕は気にしていない。自分で掃除すれば済むことだからだ。それよりも、近隣の様子が僕は怖くて仕方ない。これまでにも近隣トラブルが多々あったので、そこらへんには細心の注意を払っておきたいと思う。

今日、近くに、「ミンナノ 街ヲ キレイニ」という横断幕を外壁に掲げている家を見つけた。言っていることはまともだが、家の外壁に掲げている感じと、カタカナの感じがとても怖いので、注意して過ごそうと思う。

 

そんな近隣におびえながらコンビニに行き、帰ってきた時、同じアパートから化粧の濃いギャルが出てきた。僕は、心底ほっとした。こういう時、ギャルほど心強いものはないと僕は思う。ギャルは実は人類の中で一番の常識人であると僕は思っており、そんなギャルが住めている場所というのは、相当な信頼がおける。ミミズが生息している土は栄養があって良い土壌であるのと同じように、ギャルが住んでいる場所はとても住みよい土地なのだと思う。

 

ギャル。この世界に正義と秩序をもたらす存在。